<目次>
交通事情
小さな集落ですので、伊座利内は徒歩で移動可能ですが、日常生活には自家用車が必須です。
※軽自動車は車庫証明が不要です。
クルマ
■役場まで
役場がある町の中心部までは、車で40~50分かかります。
■県庁まで
車で約1時間20分
■徳島空港まで
車で約1時間40分です。
■東京、大阪から伊座利まで
飛行機
<空の便>
東京羽田空港⇔徳島空港は約1時間(JAL・ANA便)
バス
<高速バス>
東京(夜行)、大阪から徳島方面へ出ています。
電車
■公共交通機関
JR牟岐線由岐駅行きの1日3便の路線バスだけです。
住まい
個人で貸し借りできるアパートやマンションはありません。移住者には、協議会が借り受け改修した空き家などを提供しています。
買い物
スーパーもコンビニも、商店も、郵便局もありません。
しかし、車で20~40分走れば、隣接する阿南市内に総合スーパー、コンビニ、ドラッグストア、家電量販店、ホームセンターなどがあり、生活必需品は、ほぼ揃います。
希望すれば、週に1度の生協を利用することもできます。
※灯油も、阿南市内のガソリンスタンドで購入できます。
津波
太平洋に面している伊座利は、海からの恵みを受けて暮らしています。一方で、大自然は、時に牙をむいて襲いかかってくる怖い存在でもあります。
国や徳島県の南海トラフ巨大地震予測によれば、伊座利の場合、最大13メートルの津波が想定されています。このため、伊座利では独自に津波浸水想定、避難場所、二次避難場所、災害時の行動などを示した津波避難計画を策定しています。
伊座利地区津波避難計画<二次避難場所>
(1)伊座利校が被災していない時は「伊座利校」
(2)伊座利校が被災した時は、「キャンプ場」
(3)キャンプ場が使用できない状態の時は、伊座利峠高台の写真スタジオ「きらら」
伊座利地区津波避難計画
右のマップ(クリックで拡大)は、南海トラフ地震による津波が発生した時に浸水すると想定されている区域と、津波避難が可能が高台をまとめたものです(伊座利地区自主防災組織「伊座利町内会」)。
ライフライン
電気
問題ありません。普通に使えます。使用手続きなどの問い合わせは、四国電力(TEL 0884-72-1127)です。
ガス
プロパンガスです(各家庭にガスボンベを設置)。定期的に業者が点検してくれますので、ガス切れの心配はありません。取り扱い業者は複数あります。
水道
町の水道が整備されていますので、蛇口をひねればきれいな水が出ます。加入・使用手続きなどの問い合わせは、美波町役場水道課(TEL 0884-77-0210)です。
下水道
町の下水道が整備されていますので、田舎定番の「ぽっちゃんトイレ」はありません。加入・手続きなどの問い合わせは、美波町役場建設課(TEL 0884-77-3618)です。
医療
病院
伊座利地区に、月に1~2回程度開設される診療所があります。
他に次のような医療機関があります。
<美波町内の医療機関>
※移動目安時間は全て車使用の場合
・町立由岐病院(内科・外科)40分
・町立日和佐病院(内科・外科)40分
・町立阿部診療所 15分
・個人の内科医院、歯科医院 40分
<町外の医療機関>
・日赤小松島病院(小児科)60分
・阿南医師会中央病院(総合病院)50分
・阿南共栄病院(総合病院)50分
・個人の内科医院、歯科医院、整形外科医院 30~50分
通信事情
電話
固定電話はもちろんのこと、ほとんどのキャリアの携帯電話が使えます。
テレビ・インターネット
光ファイバーケーブルによる高速情報網が整備されており、地デジはもちろんのこと、BS放送も見ることができます。高速インターネットサービスも受けられます(利用には加入手続きが必要です)。
<加入に必要な料金>
・ケーブルテレビ
※サービスの内容:地上波デジタル放送、BSデジタル放送の視聴
初期費用(18,900円)、基本料金(1,260円)
・光インターネットサービス
初期費用(25,200円)、基本料金(4,620円/月、プロバイダー契約料込み)
詳細は、美波町役場総務企画課(TEL 0884-77-1111)までお問い合わせください。
行事
住民総出のクリーンアップ(清掃)活動
ゴミをなくしましょう伊座利では、子どもからお年寄りまでみんな総出で2~3カ月に一度、海岸に打ち上げられた流木や海藻の清掃、天然のテナガエビも生息する川や道路のゴミ拾いや草刈りをします。
ときには地区内のみならず、イベント開催の折に、一般の人々にも参加していただくこともあります。
また、伊座利地域『ポイ捨てはやめよう』規定を制定し、地区内の環境保護に対する意識向上にも取り組んでいます。
伊座利地域『ポイ捨てはやめよう』規定 (目的) 第1条 この規定は、伊座利地域の住民などが、ごみ・空き缶・タバコなどのポイ捨て・不法投棄を防止することによって、 伊座利地域の自然環境を守り、持続的発展可能な地域社会の形成を図る一助とすることを目的とする。 (地域の責務) 第2条 地域は、この規定の目的を達成するため、ポイ捨ての防止についての活動等を総合的に実施するものとする。 2 地域は、ポイ捨ての防止について、住民等に対して意識の啓発を図るなど、必要な措置を講じなければならない。 (住民等の責務) 第3条 住民等は、屋内外において自ら生じさせたごみ・空き缶・タバコなどを適切な回収容器,吸い殻入れなどに 収納するなどし、みだりに捨ててはならない。 2 住民等は、地域において、ポイ捨ての防止について、連帯して環境の保護と美化意識の醸成を図るとともに、 実践活動に務めなければならない。 3 住民等は、この規定の目的を達成するため、地域が実施する活動等に協力しなければならない。 (勧告) 第4条 地域は、この規定に違反している者に対して、ごみ・空き缶・タバコなどの回収その他必要な措置を講ずるよう 勧告することができる。 (罰則) 第5条 第4条の規定による勧告に従わない者は、公衆トイレの清掃などボランティア活動を行わなければならない。
これぞ伊座利! お祭り・文化祭・共楽運動会
運動会露払いは小学校低学年。中学生以上は大人たちと一緒に御輿の担ぎ手。女の子たちはかわいい着物姿。お年寄りも移住者も参加するのが伊座利の秋祭りです。
平成17年、40年ぶりに復活した子どもが打ち手のかき太鼓(ふとん太鼓)の音色も祭りを盛り上げます。宵宮の夜は、伊座利校の文化祭も兼ねています。発表の場は神社の舞台。小学生の昨年の演題は「水戸黄門」。中学生は「よさこいソーラン」。住民にとって年に一度の楽しみでもあります。
祭りの最終日は、子どもも大人も一緒になって邪魔をする障害物競走、大漁旗がバトン代わりのリレー競争など、地区住民と学校が一体となった住民総出の共楽運動会が行われます。
大人が先生、定置網漁・漁業体験
伊座利の大人たちが先生となって地区の子どもたちに漁業体験指導を行います。
伊座利沖には、徳島県内で2カ所しかない「大敷網」という定置網があります。その「大敷網」に中学生たちも、毎年挑戦しています。獲ってきた魚は、大人たちと一緒になって販売もします。
子どもが先生、磯学習
約30年前、当時は学校を卒業すると地元を離れてしまう子どもたちのために、ふるさとの良さを知って欲しいと大人たちが学校専用の磯をつくりました。
そこでは地区の大人みんなが先生となり、海辺の生物の生態を調べたり、漁をしたり、自然と人々に触れたり、そして学んでいたのが磯学習です。
現在は、一学期に、地区の歴史、文化、産業などをテーマに、子どもたちが家々を訪ねて調べ、その成果を住民の前で発表するようになりました。
毎年7月中頃の夕方、漁港で始まる発表会には、移住者も含め、住民の大半が集まり、子どもたちが先生となった発表に、大人たちは盛り上がり、感動と爆笑の渦となります。
伊勢エビのことを発表する小学生春に転入してきた子どもも、この頃には地区に馴染み、大人たちのヤジに負けず、大きな声で発表するようになります。右の写真は「伊座利の伊勢エビ3姉妹」と題し、伊 勢エビに扮して、伊勢エビの生態や食べ方、エビ網漁について調べたことを劇と歌で発表する小学1・2年生。3人とも都市部からの移住者です。
教育
小学校、中学校
美波町立の伊座利小学校と由岐中学校伊座利分校が併設された「伊座利校」があります。現在(2014年4月時点)で小学生13名、中学生8名が学んでいます。大半が全国各地から親子で転入してきた子どもたちです。
地域と学校が一体となったさまざまな漁村での生活が年間を通して体験できるコミュニティスクールです。
高校
町内にはありません。隣接する阿南市内に5校、郡内に1校あり、中学を卒業すると子どもたちは寄宿舎や下宿生活をして学校へ通います。
保育園
伊座利には保育園がありません。保育を希望される場合は、車で15分ほどの近隣集落の町立保育園に通園することができます。
※保育園の送迎はありません。
その他
金融機関
伊座利地区内には銀行も郵便局もありません。公共料金の引き落としは、徳島県内に本店を置く地方銀行に口座を開設していないと不便かも知れません。
銀行の支店、郵便局は、町の中心部に、また、隣接する阿南市内にも数カ所あります。一番近いところで、車で20分くらいのところに郵便局、JA(農協)、30分くらいのところに地方銀行があります。
ごみの分別・収集
指定のごみ袋で、燃えるごみ、燃えないごみ、資源ごみ、粗大ごみに分別して、指定の場所と決まった収集日に出さなければなりません。
郵便・宅配・新聞事情
<郵便>
毎日配達があります。集荷は配達に合わせて行われます。
※午後に投函した場合、集荷が翌日になることもあります。
<宅配便>
都会とほぼ同じです。クロネコヤマト、佐川急便、日本郵便などの業者が集荷、配達にきます。
<新聞>
毎日配達されます。
※時間は早朝ではありません。
よろずや
平成30年10月、旧漁協跡に伊座利多世代交流・多機能ワンストップ拠点施設「よろずや」が完成しました。
地域内外の多世代の方々が集う交流の場等として活用されています。
イザリCafe
開設に至るまでの経緯
持続可能な地域を目指して取り組んでいる多彩な活動を通して、県内をはじめ、全国各地から多くの人たちが訪れるようになった伊座利地区には、食事をするところも、泊まるところもなく、来訪者からも望まれていました。
このため、漁村留学や様々な地域の情報を発信することも目的に、全住民がオーナーとなって、漁家女性たちが運営するイザリCafeを平成19年にオープンしました。
【イザリCafeの概要】 1階:食事を提供するカフェ。(客席数25席) 2階:バス、トイレ、キッチン付の洋間2部屋(1部屋定数5名)のコンドミニアム。 【お問合せ先】 電話 0884-78-1186
★伊座利のアンテナ食堂「お魚食堂弘伸丸」(阿南市)の情報もぜひご覧ください。